滋賀県長浜市にある『国友鉄砲ミュージアム』の紹介です。
近江八幡市からだと車で1時間くらい。小さな博物館ですが、国友はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも登場したように、戦国時代の鉄砲製造において重要な場所であり、国友鉄砲の歴史が学べます。また、東洋のエジソンとも言える『国友一貫斎』についての展示も見どころです。
場所・アクセス・入館案内
場所
- 〒526-0001 滋賀県長浜市国友町534
- 0749-62-1250
長浜駅の少し北側、姉川近くにある集落の一角にミュージアムがあります。長浜インターから行くと近いけど、近江八幡市からだと高速に乗るまでが大変なので、湖岸道路から行っても時間的にあまり変わりません。
公共交通機関の場合、JR長浜駅から湖国バス乗車(約15分)、「長浜養護学校経由」健康パークあざい又は浅井支所行、「国友鉄砲ミュージアム前」下車で15分くらい。
駐車場
ミュージアム前に普通車5台分の駐車場があります(無料)。満車や大きな車で止めにくい場合は、少し離れた場所に大型バス用の第2駐車場があるので利用可能です。
入館案内
- 開館時間:9時~17時(入館16時半まで)
- 休館日:月曜日(12/28~1/3も休館)
- 入館料:一般 300円、小・中学生 150円
展示物紹介
シアタールーム
入館すると、すぐ左にあるシアタールームで国友鉄砲の歴史、火縄銃の仕組みなどの解説映像を見れます(約10分)。よほど混んでない限り、受付の人が入館後にそのまま再生スタートをするので時間に無駄がありません。
映像後はシアタールーム内の展示 ⇒ 2階の展示 ⇒ 1階の展示の順番に回ります。
国友鉄砲(火縄銃)
鍛冶の技術と国友の歴史
博物館内では、火縄銃の製造過程を分かりやすく解説した展示も充実しています。鍛冶職人の技が光る美しい装飾や、緻密な構造に息をのむ思いでした。国友がかつて日本一の鉄砲産地として栄えた歴史についても学ぶことができ、日本の歴史の一端に触れる貴重な体験となりました。
火縄銃の重みと歴史を実感
博物館内には、様々な火縄銃が展示されており、その一つ一つに歴史を感じることができます。特に、私が最も印象に残ったのは、実際に手に取って重さを感じることができる展示です。3.2kgという重みは、当時の技術と工夫が凝縮されていることを教えてくれます。
火縄銃を手にした瞬間、その重厚感とバランスの良さに驚きました。まるで歴史の重みが自分の中に流れ込んでくるようでした。
国友一貫斎
江戸時代の天才発明家
国友一貫斎は、江戸時代後期に活躍した鉄砲鍛冶であり、発明家としてもその名を知られています。滋賀県長浜市国友町出身で、国友鉄砲の伝統を受け継ぎながら、その才能を様々な分野に開花させました。
多岐にわたる発明
一貫斎の最も有名な発明の一つが、空気銃です。彼は、オランダ製の空気銃を参考にしながら、独自の技術で改良を加え、日本初の国産空気銃を完成させました。
また、天文学にも深い関心を持ち、反射望遠鏡を自作しました。この望遠鏡は、当時の日本において非常に高度な技術で作られたもので、一貫斎が天体観測を行っていたことが知られています。
日本の科学技術の発展に貢献
一貫斎のこれらの発明は、当時の日本の科学技術の発展に大きく貢献しました。彼は、単なる鉄砲鍛冶にとどまらず、多岐にわたる分野で独自の研究を行い、その成果を後世に伝えました。
まとめ
国友鉄砲ミュージアムは、歴史好きはもちろん、ものづくりに興味がある人にとっても魅力的な場所です。実物の火縄銃に触れることができる貴重な体験は、忘れられない思い出となるでしょう。
もし、長浜を訪れる機会があれば、ぜひ国友鉄砲ミュージアムに足を運んでみてください。歴史と技術の融合が織りなす、感動的な体験があなたを待っています。
公式HPなど
国友鉄砲ミュージアムのすぐ近くには国友一貫斎の家(市指定文化財)があります(見学は外観のみ)。あわせてどーぞ。
グレーチングにも火縄銃が使われているので、足元にも注目してください。
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