篠田神社は、5月に「篠田の花火」という火祭りが開催される場所です。「篠田の花火」は、「左義長まつり」、「八幡まつり」と並んで「近江八幡の火まつり」として『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』に選定されている奇祭です。
5月に篠田の花火を見に行ったときは夜だったため、周りの様子が全くわかりませんでした。今回、改めて昼に出向いてみました。
篠田神社の場所
JR近江八幡駅から南東に2kmほどの距離です。
社殿を正面から写した写真です。他の3方向は木に囲まれています。
駐車場:明確な駐車場は不明ですが、この写真を撮った場所が広場になっています。たぶんここに停めちゃっていいものと・・・。
最も、「篠田の花火」があるとき以外は、特に観光地として見るものはありません。観光として来る人はほぼいないと思います。
篠田神社の歴史
不明なところも多いようですが、神社に書いてあったことによると
- 凡そ800年前にできた
- 豪族上田氏の創建
- 上田神社とも呼ばれた
- 篠田神社となったのは明治維新後
- 本殿は1434年に改築されたもの
- 上田氏は近江源氏佐々木氏支流
というような意味が読み取れたのですが、それ以上よくわかりませんでした。安土にある佐々木性ゆかりの沙沙貴神社とも関係があるようです。
入口のところにあった石(字が読めない)
拝殿と本殿は歴史を感じさせるものすごく古そうな建物ですが、大きさ自体はそれほどでもなく、特別凄いという程ではありません。
篠田の花火は、最初の写真の右側、この木の前のところで行われます。ここにでっかい板を立てて、1ヶ月もかけて準備をするそうです。
関係ない季節に来ても何もなく、祭りの雰囲気は全く感じられません。
写真の左側、方角で言うと西の方からも入れるようになっており、そちらには見やすい「篠田神社」の石が立っています。
篠田神社の非常に珍しいところ
件名で答えを書いてますが、篠田神社には非常に珍しい点が一つあります。
最初の写真ですが、道路を挟んで神社を正面から写しているように見えるのですが、鳥居がありません。神社と言いながら、ここまで鳥居が一つも出てません。
どこにあるかというと・・・
振り返ってみます。
最初の写真の場所から、そのまま180度、後ろを振り返ってみると、何か大きなものが横切っており、その下がトンネルになっていて、その先に道が続き鳥居があります。
この横切っている物が何かというと「新幹線の線路」です。篠田の花火を見に来た時に新幹線が近いとは思ったけど、こんなことになっているとは・・・。
線路が参道を横切っている例は全国でもいくつかあるようですが、新幹線となるとさらに少数派です。ここの高架は100%参道を通るためだけに作られたのでしょうが、今となっては近所の人が散歩で使うくらいで、参道としての利用はほとんどなさそうです。
お祭りの時くらいは使うのでしょうか?ただ高さが無いので神輿とかくぐれなさそうですが・・・。
せっかくなので歩いて行ってみましょう。
鳥居の向こうまで来ました。振り返ってみます。
おぉ、新幹線が走っていきます。
ちなみに、近江八幡、篠原あたりの新幹線は、田んぼの真ん中を突っ切っているところが多いです。盛り土も低く、線路横の柵も無いところが多いため、新幹線が良く見えます。
上りと下りを合わせると数分おきに通過するので、子供が小さい頃は新幹線が良く見えるところに連れてきて、次どっちから来るかな~っと時間つぶししてました。
ということで、「篠田の花火」の時以外は閑散とした篠田神社ですが、新幹線の線路が参道を横切っているという、ちょっと珍しいところがある神社でした。
【おまけ】
野田町のコスモス畑は、篠田神社から1.5kmくらいです。篠田神社に行った帰りに通ってみましたが、10/12に比べるとかなり咲いてました。ただ道路わきに停まっている車も多くて、そのまま通り過ぎて帰りました。
コスモス畑自体は祭りに関係なくいつでも見られるので、空いている平日にどーぞ。10月上旬が見頃です。