佐々木さん発祥の地、ももクロの聖地、沙沙貴神社に参拝したら・・・前編

近江八幡市安土町にある沙沙貴神社に行ってきました。”安土”は”安土桃山時代”と歴史の勉強でも必ず出てきますが、滋賀県にある小さな町です。紆余曲折を経て2010年に近江八幡市と合併しましたが、未だに分立がくすぶっています。

そんな安土町から紹介する第1弾は、有名な安土城址でもなく、西国三十三所第32番札所である観音正寺でもなく、もうすぐ紅葉が綺麗な教林坊でもなく、佐佐木源氏発祥の地・沙沙貴神社です。

2018年4月にお隣の東近江市で「ももいろクローバーZ」による「ももクロ春の一大事2018 in 東近江市」が開催されましたが、メンバーに「佐々木彩夏さん」がいることから、ももクロゆかりの神社となり、モノノフ(モモノフ)の参拝もあるようです。

この沙沙貴神社、9月初めの台風21号で大きな被害を受けて大変なことになっているのです。

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場所・アクセス

  • 住所:〒521-1351 滋賀県近江八幡市安土町常楽寺1
  • 公式ホームページ:沙沙貴神社・佐佐木大明神
  • 駐車場:あり(無料)
  • 参拝:無料(お賽銭で・・・)

JR安土駅から南の方に1km弱、徒歩で15分程度です。

JR近江八幡駅からだと”近江八幡市民バス(あかこんバス)のルートに入っているので大人200円で行けます。2時間に1本ほどありますよ。

あかこんバス_沙沙貴神社

クリック拡大

車の場合、無料駐車場があります。観光客が多い場所ではないので、余裕で止められます。

沙沙貴神社_駐車場

 

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沙沙貴神社の歴史

佐佐木源氏の氏神であり、佐々木性発祥地。宇多源氏・佐佐木源氏・近江源氏のご先祖をお祀りしているとのことです。

支流、分家には、佐々木家、六角家、京極家、朽木家、黒田家、馬淵家、堀部家、青地家、曲直瀬家、森川家、三井家など二百二十余姓

  • 宇多(うだ)天皇(869〜931)の皇子、敦実(あつみ)親王(892〜966)の玄孫(やしゃご)である、源成頼(みなもと なりより)近江國・佐々木庄に下り、成頼の孫の、経方(つねかた)が佐々木姓を名乗ったことに始まる
  • 佐々木氏が近江に確固たる基盤を得るきっかけとなったのは源平の合戦
  • 経方の孫の秀義(ひでよし)(〜1184)は、平治の乱(平治元年1159)で源義朝(みなもと よしとも)に味方してが敗れたため、相模國(現在の神奈川県)まで逃れる
  • 1180年、源頼朝が平氏打倒へ挙兵した時、長男の定綱(さだつな)ら息子たちを引き連れて参戦し、目覚しい功績をあげる
  • 定綱が戦功により、近江國 惣追捕使(そうついおし ※後の近江守護職)に任ぜられる
  • 鎌倉幕府と後鳥羽上皇が争った承久の乱(1221)で一族の多くが上皇方に付いて破れ、守護職のほとんどを失う
  • 定綱の跡を継いだ信綱の息子の代に佐々木氏は四家に分かれ長男 重綱―大原氏、次男 高信―高嶋氏、四男 氏信―京極氏、そして三男の泰綱に始まる六角氏が惣領(そうりょう)家(本家)として近江守護職を継承
  • 主な佐佐木源氏 佐佐木 佐々木 六角 京極 黒田 三井 大原 高嶋 篠笥 笹木 佐々城 沙沙貴 尼子 伊庭 椙山 岳 朽木 和泉 山脇 田中 種村 鯰江 乃木 松下 和邇 など220余の姓が継承されている
  • 鎌倉時代初めに活躍した佐々木定綱以来、織田信長によって追われるまでの約四百年間、守護として近江國を支配し続けた一族
  • 滋賀県を象徴する六角紋章を受け継ぐものに、近江八幡市章や、滋賀県立八幡商業高等学校章などがある

以上、「沙沙貴神社公式ホームページ」よりまとめました。

佐々木氏系図

佐々木性で全国に170万余家、枝分かれした一族で220万、合計350万余家の守護神とのことです。

ちなみに名字ランキングでは、「佐々木」さんは、全国13位、およそ68万人らしいです。滋賀県では特別佐々木さんが多いわけではなく、むしろ少ないです。東北、北海道、福井、島根、岡山で多いようです。

 

個人的には、沙沙貴神社について調べていて、出雲の塩冶(えんや)と繋がったのが吃驚です。なかなか奥深いです。

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沙沙貴神社に参拝

前置きが長くなりましたが、沙沙貴神社に参拝します。

沙沙貴神社

こちらは東参道です。いわば横道なので、表参道の方に行きます。道路沿い、駐車場を挟んで反対が表参道です。

沙沙貴神社_表参道

この大鳥居と立派な狛犬がある場所が表参道になります。突き当たりを右に曲がります。

 

沙沙貴神社_表参道

左右にはうっそうと繁る鎮守の森・・・。

「なんじゃもんじゃ」の木有名であちこちに植えられています。今はシーズンではないので、また開花の頃に来てみたいです。

沙沙貴神社_楼門

森を抜けると楼門にたどり着きます。

沙沙貴神社_楼門

惚れ惚れするようなかなり立派な作りです。

楼門を抜けると手水舎があり清めます。

沙沙貴神社_本殿

本殿でお祈りします。

沙沙貴神社_干支の庭

本殿の裏には「干支の庭」といって十二支の石が置いてあります。

ということで、沙沙貴神社に参拝しましたが、今回紹介した写真は比較的無事だった場所を写しています。

長くなったので、後編で沙沙貴神社の台風21号被害について書きます。

沙沙貴神社メモ

本殿、透塀、中門、権殿、拝殿、楼門、東廻廊、西廻廊の8棟は平安・鎌倉時代の様式で江戸時代に建立。いずれも滋賀県指定有形文化財。
楼門 – 江戸時代中期(延享4年、1747年)
拝殿 – 江戸時代後期(弘化5年、1848年)
本殿 – 江戸時代後期(弘化5年、1848年)
権殿 – 江戸時代後期(弘化5年、1848年)
東西廻廊 – 江戸時代後期(弘化5年、1848年)
磐境 – 少彦名命・沙沙貴山君を祀る
呑月の庭 – 勝元宗益築庭
千丈の庭 – 中嶋登茂美作
さざれ石の庭 – 天然記念物

※ウィキペディアより

 

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