石田三成の『佐和山城跡』ハイキングと『大洞弁財天』

滋賀県彦根市と言えば、国宝彦根城という観光名所と、ひこにゃんというゆるキャラの存在感が圧倒的です。それらに比べるとかなり影が薄いですが、日本人なら大抵の人が一度は聞いたことがある『石田三成』の佐和山城があった場所でもあります。

佐和山城址ハイキング

近江八幡市からは車で1時間弱で行けます。県道2号線でも行けますが、湖岸道路の方が景色もいいし快適に走れます。

気軽に登れて景色もいい「佐和山城跡ハイキング」と見ごたえのある「大洞弁財天」を紹介します。

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佐和山ハイキング

石田三成とは

最初に石田三成について振り返っておきましょう。豊臣秀吉の子飼いだった武将で五奉行の一人。前線に立つ武将というよりは、内政を行う政治家のイメージが強いです。

  • 1591年:佐和山城に入城
  • 1595年:秀吉の命により、豊臣秀次を謀反の嫌疑により糾問
  • 1600年:関ヶ原の戦い

関ヶ原の戦いで西軍を率いて徳川家康と戦ったものの、敗れて処刑されました。

近江八幡市から見たら、八幡山城主・豊臣秀次を追いやるのに直接手を下した人物で、ほぼ敵ではないですか!

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石田三成を主人公としたマンガも話題になりました。

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佐和山

琵琶湖の東岸、滋賀県彦根市にある小山。標高233m、比高148m。近江八幡市の八幡山が標高280mくらいなので、それよりも少しだけ低いです。麓から20分~30分で本丸跡のある山頂まで登ることができます。山頂まで登ると、伊吹山(米原方面)から琵琶湖一帯、東近江まで各方向を見渡すことができます。

関ヶ原の戦いの後、井伊家によって彦根城ができるまでの間、中山道が通る重要拠点でした。かつては琵琶湖の入江内湖、松原内湖がすぐ近くまで広がっていたようです。

アクセス・駐車場

佐和山城跡への登り口は何か所かありますが、一番有名なのは龍潭寺の横を通り抜ける登山口です。龍潭寺のすぐ前に駐車場があります。

車で行く場合、名神高速道路の最寄りICは彦根ICです。近江八幡市からだと、県道2号線を指示してくるカーナビが多いと思いますが、快適に走れるのは湖岸道路です。カインズを通り過ぎて、彦根城と彦根港を繋ぐ堀を越えたところで市街に入ると行きやすいです。

佐和山城址ハイキング

佐和山城跡 駐車場

  • 駐車料金:無料(約30台)
  • トイレ:有り
  • 自販機:無し

近くにお店は全くありません。飲み物とかは前もって買っておきましょう。駐車場の周りは広いですが、ここに来るまでの道は狭いので注意が必要です。

徒歩・レンタサイクルの場合、JR彦根駅から1.5km、徒歩20分くらいです。

ここ以外にも、南側からの登り口、山の反対側からの登り口があるようです。実は大手口跡(正門)は反対側の西からの登り口です。

龍潭寺(登山口)

佐和山城址ハイキング

駐車場の正面に龍潭寺(りょうたんじ)という寺があります。静岡県浜松市にも同じ名前の寺があるのは、関ヶ原の戦いの後、1600年に井伊直政が佐和山城に転封されたときに、遠江国から分寺したためです。

佐和山城址への登り口は龍潭寺のすぐ右横にあります。

佐和山城址ハイキング

立札もあるのですぐにわかります。この入口、奥で繋がっているのでどちらから入っても同じです。ただ、右から入ってすぐ左に石田三成像があります。門から入ると後ろ姿しか見えません。

佐和山城址ハイキング_石田三成像

ハイキングコース入口から入る理由は、石田三成像を正面から見るためだけのようなものです。

佐和山城址ハイキング

山門があります。ここを入って左に龍潭寺の受付があります。庭とだるまが見どころで、寺の拝観料は400円です。御朱印もあります。展示物も意外と言っては失礼ですが、充実しているようです。ただ今回は時間の都合もありパス。

佐和山城跡に登るだけなら無料です。このまままっすぐ進みます。

佐和山城には御城印がありますが、販売場所はここではありません。登頂後に詳細を説明します。

まずは登りましょう。

佐和山城址ハイキング

山門を通り抜けると七福神の像が並んでいます。さらに大洞観音堂という立派な建物の右横の道を進みます。

佐和山城址ハイキング

墓地が広がっています。薄暗い時に一人では来たくない感じですが、今日は快晴なので大丈夫です。平日の午前中という事もあってか、人は一人もいませんが・・・。

佐和山城址ハイキング

墓地を抜けると佐和山城跡への登り口という矢印が見えます。ここは綺麗な階段にしてありますが、何もしてない場所も多いです。登山というほどの難所は無いですが、下記の2点は気を付けた方が良さそうです。

服装・荷物の注意点

  • 両手が自由になるように
  • 長袖

私はほとんど思い付きで行ったので両方×でしたが。登る季節は晩秋~冬、新春までがお勧めです。夏場は蚊などの虫が出るし、緑が生い茂るため見晴らしが悪いです。

佐和山城址

先ほどの登り口から登り始めて10分もすると分岐地点に到着します。

佐和山城址ハイキング

龍潭寺から400m地点、ここから先、頂上までは600mとなっています。距離的には中間地点まで来てませんが、負荷的にはここまで来れば一段落です。

佐和山城址ハイキング

駐車場の「佐和山城跡」の下にあった地図がシンプルながらわかりやすいです。ハイキングコース入口から真っすぐ上に登ってきた分岐の部分で、ちょうど山の背の部分になります。ここを超えると山の反対側に降りる感じです。本丸跡に行くには右折です。

ここからは比較的なだらかな道で西の丸跡(塩櫓)へと続き、最後の本丸跡へ上るところが少し坂道ですがハイキングという感じで歩けます。

佐和山城址ハイキング

本丸跡は結構な広さがありますが、佐和山城は彦根城と入れ替わりで取り壊されているので、現在は何もありません。ただし、各方向に見晴らしが良い場所があります。

佐和山城址ハイキング

登ってきた方と反対側。フジテックのエレベーター試験塔と奥には伊吹山が見えます。

佐和山城址ハイキング

登り口の方向には、琵琶湖が広がっています。奥の方には竹生島が見えます。今は平地がありますが、当時は琵琶湖と内湖がすぐ近くまで来ていたようです。

佐和山城址ハイキング

彦根市街の方向。彦根城が見えます。こうしてみると彦根城って大きいですね。ただ佐和山よりはさらに低い高さなので、完全に見下ろしている感じです。井伊家が彦根城を築城した際に、佐和山城を完全に更地にした気持ちがわかります。奥の方には近江八幡市の沖島が見えます。

本丸跡の奥に佐和山の三角点があります。

御城印について

最近は登城記念として御城印を出すところが増えてきていますが、佐和山城にも御城印があります

ただし、購入場所は佐和山城跡ではありません。そもそも本丸跡には何もありません。

佐和山城御城印

  • 販売場所:彦根市観光案内所、開国記念館
  • 販売価格:300円(税込)
  • 規格等:A6サイズ和紙に印刷

ということで、御城印は下界で買えます。

彦根市観光案内所(いらっしゃいませ館)はJR彦根駅西口にあります。開国記念館は彦根駅側から彦根城の堀を渡ったところにあります。ちなみに彦根城の御城印は開国記念館で購入できます。

「それだと登城しなくても買えるやん」って思った方、まぁその通りですが、実際に佐和山城跡に登城した方のために少しだけ特典が用意されています。

本丸跡に『武士の夢 佐和山』という立て看板があり、そこにアンケート用のQRコードが表示してあります。それを読み込み、アンケケート回答後に表示されるチケット画面を見せて購入すると、石田三成の「花押」を模った印章を押印した御城印となります。

彦根市役所IRページ

4月12日:「佐和山城御城印」の販売場所を追加します!|彦根市
現在、彦根市観光案内所にて販売しております「佐和山城御城印」につきまして、開国記念館でも販売を開始することといたしましたので、お知らせいたします。

大洞弁財天

佐和山城跡ハイキングを合わせて是非参拝してみて欲しいのが大洞山長寿院です。別称で『大洞弁財天(おおほこらべんざいてん)』とも呼ばれます。

佐和山城址ハイキング

再び駐車場の地図を示します。これによると駐車場から左の方に行けばあります。車でも行けて、10台くらいは停められるスペースがあります。徒歩だと10分弱くらい。少し上り坂になってます。

この地図によると、大洞弁財天の左からぐるりとハイキングコースが繋がっていて、龍潭寺から佐和山城跡に登るときに分岐になっていた部分に行けるようです。

今思うと、龍潭寺から登って、下りは大洞弁財天の方に回って帰るとすれば良かったように思います。見物もして30分くらいの回り道になると思います。

大洞弁財天_佐和山城址

何の予備知識も持たずに行ったのですが、歴史を感じさせる古い建物がいくつも立ち並んでいます。

大洞弁財天_佐和山城址

大洞弁財天_佐和山城址

見上げてみるとかなり劣化が進んでいて保存状態が心配ですが、彫刻が素晴らしいです。日光東照宮の改修に携わった大工を動員して建立したようで「彦根日光」とも呼ばれているようです。

大洞弁財天_佐和山城址

楼門である「長寿院 仁王門」もなかなかの雰囲気。ここから真っすぐ外を見ると彦根城が正面に見えます。

大洞弁財天_佐和山城址

大洞弁財天_佐和山城址

楼門からは石段を下って行くと麓まで繋がっています(こちらが正面なので当然ですが)。

大洞弁財天_佐和山城址

神社もあるので大鳥居も途中と麓の2ヶ所にあります。

竹生島も同様ですが、明治以降に神仏分離が進められたものの、神仏習合の慣習が比較的残っている場所のようです。

その他

龍潭寺の横に井伊神社がありますが、特に見どころは無かったです。桜の季節は綺麗らしいです。

石田三成 屋敷跡も近くにありますが、何があるというわけではないので、ふーんで終わるようです。

今回は寄りませんでしたが、龍潭寺のすぐ隣に清凉寺という立派な寺があります。ここは島左近の屋敷跡といわれている場所です。かなり立派な建物が見えましたが、時間の都合で寄ってません。

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まとめ

今回は、ほとんど予備知識なく、突然思い立って1時間半くらいの時間しかなかったので駆け足になってしまいましたが、半日くらいかけてもう少しゆっくりと見て回りたい場所でした。

  • 佐和山城跡までのハイキングは1時間程度
  • 御城印購入は彦根城(開国記念館)か彦根駅だけど、城跡に登ると特典あり
  • 城跡は景色以外見るものは無いので天気の良い日に
  • 龍潭寺、長寿院(大洞弁財天)などの古刹もおすすめ

彦根と言えば彦根城が圧倒的に人気の観光名所ですが、ハイキングと景色を楽しむなら佐和山城跡もお勧めです。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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