安土城跡に登る(前編)

安土城跡は行ってみる価値はあります。ただ、コストパフォーマンスが悪いのと、安土城の知名度が無駄に期待値を高めてしまうので、どうしても『ガッカリ』感があります。

費用さえ気にしなければ、日本でも有数の知名度を誇る『安土城跡』だけに歴史好き・戦国時代好きであれば楽しめるのではないでしょうか。

それ以外の人は石段を登る趣味があればどーぞ。

安土城跡

紅葉は数本だけ、桜はそれなりにありますが、駐車場奥の県道2号線沿いにあった桜はかなり切られてしまいました。

(訪問日:2019年11月21日)

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安土城跡

場所・基本情報

  • 安土城跡入山料(拝観料):大人 700円、子供 200円(高校生以下)
  • 年中無休 午前8時半~午後5時(入場受付最終4時) ※季節により変動あり
  • 摠見寺特別拝観(不定期):別途500円(抹茶と菓子付)

安土城跡にあるのは石垣と石段くらいです。一番上まで登っても素晴らしい眺望があるわけではありません。

この土地は摠見寺の所有地で、入山料は摠見寺の拝観料込みなのですが、肝心の摠見寺の現在の本殿は普段拝観できません。摠見寺としての見どころは、重要文化財となっている三重塔と二王門(楼門)です。

これに700円なので、他の史跡とかと比べるとどうしてもコスパが悪く感じてしまいます。

アクセス・駐車場

自動車

上記地図のように、大手門跡のすぐ近くに駐車場があります。駐車料金は無料です。全部で100台以上入るので、満車の可能性はほぼ無しです。ただし、一点だけ注意点があります。

県道2号線から入る場所は直ぐにわかると思います。問題は信号を曲がった後です。

安土城址駐車場

無料 30M先入口 安土城址 摠見寺 参拝者P」という看板があります。まず目に入るのでこれに従いたくなります。

安土城址駐車場

ただ実際は左奥の大手門前に向かって広大な駐車場が広がっています。「多目的広場入口 無料で駐車できます」となってます。

どちらに停めてもいいですが、多目的広場の方が広くて平面で登り口にも近いです。

問題は、奥からでも入れるだろうとこの道を真っすぐ進んでしまうことです。しかし奥の出入り口は閉じられていて車は入れません。最初のこの表示で直ぐに左折して駐車場を奥に進んでください。

歩行者の安全を考えてのことでしょうが、実態は奥まで進んだ車が「入れないんかい!」ってなり、イラっとしてUターンするので危ないです。かなりの確率でこのトラップに引っ掛かる車がいます。

公共交通機関

最寄り駅はJR安土駅です。新快速は停まらないので普通電車で来てください。

JR安土駅からのアクセスは下記となります。

  • 徒歩:約20分
  • レンタサイクル:約10分
  • タクシー:約7分

なお、近くに行けるバスはありません。「文芸の郷」までであれば近江八幡の市民バス「あかこんバス」が使えます(平日のみ)。

レンタサイクルはJR安土駅前に何店舗か有ります。

サイクリング
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ランチ

安土城跡周辺にランチができるようなお店は有りません。

安土町自体お店があまりありませんが、ランチで行くなら『囲炉裏料理わ』が人気のようです。安土駅の方に向かって大分戻ったところです。

他には安土城考古博物館内や、信長の館の近くにレストランがあります。

見学ルート

  1. 城なび館(別料金)
  2. 大手門跡
  3. 大手道(羽柴秀吉邸跡、前田利家邸跡)
  4. 本丸跡・天主跡
  5. 三重塔
  6. 二王門(楼門)
  7. 大手門跡

所要時間は、2~7のコースで1時間から1時間半くらいです。城なび館は下記に詳細を書きますが、別料金なので省略可能です。

安土城址・摠見寺の見学は石段と坂しかありません。国の特別史跡でもありバリアフリー対応は皆無とお考え下さい。足の不自由な方、体力のない方は入山しない方が良いです。

安土城について知りたいのであれば、「文芸の郷」内にある「安土城天主 信長の館」や安土駅前にある「安土城郭資料館」の方をお勧めします。

安土城跡は登山とまでは言いませんが、石段での山登りと思ってください。

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城なび館

安土城跡_城なび館

安土城址駐車場から大手門跡受付の間に小ぎれいな建物『城なび館』があります。前の道路沿いには安土オリジナルの飛び出し坊や・とび太くんもいます。

安土飛びたし坊や_城なび館

ここにトイレがあるので必要な方はお済ませください。安土城跡に入山するとトイレは有りません

城なび館にはちょっとしたお土産やコーヒーを売っているのと、有料の見学施設があります。

安土城跡_城なび館

城なび館:基本情報

  • 営業時間:9時~17時
  • 入場料:大人 200円、小・中学生 100円(小学生未満無料)

展示内容

  • VR安土城(上映)
  • 安土城下町遺跡 出土品
  • 安土城天主復元 七分の一模型
  • その他
  • 安土城跡のビューポイント説明
  • 特別ガイドブック進呈

お土産コーナーは無料なので、そこだけ覗いてみてもいいと思います。100名城スタンプ設置場所にもなっています。

有料コーナーに入るのであれば、安土城跡の見学ポイントがわかったりガイドブックももらえるので安土山に登る前がいいです。

 

ただ残念ながら安土城跡に登っても、この施設に入ってみる人はほとんどいません。せめてここに入場したら入山料を割り引いてくれるとかがあればいいのですが、運営元が違うので協力する気は無さそうです。

 

事前に入試しておきたい

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安土城に関する展示は「城なび館」、「信長の館」、「安土城郭資料館」と分散していて、位置はバラバラで展示内容も中途半端、料金もそれぞれで必要ということで一体感がありません。その結果、どれにも行かないで観光地としてスルーされているのが現状で、せっかく安土城という知名度を持ちながら非常に勿体無い気がします。安土城復元を議論する前に、現状の観光施設を再考すべきと思うのですが・・・。

2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも出て来るのでしょうが、主役は明智光秀なので安土での盛り上がりはボチボチです。

長くなってきたので、実際の安土城址攻城戦については後編で・・・。

コメント

  1. より:

    たった700円を惜しむなら外から眺めるだけでいいですよ
    維持管理にお金が必要なんです
    コスパとおっしゃいますが他が異様に安いのです
    その赤字分は税金で賄われています
    観光にはお金がかかるという認識が必要でしょうね

    • 準之助 準之助 より:

      コメントありがとうございます。
      700円で登るかどうかを判断してもらうための記事です。

      維持管理にお金が必要で他が安いというのはその通りだと思いますが、一方で、年中閑散としている状況を見ていると、観光資源としてもったいない気がします。

      所有者である摠見寺の考えと思いますが、良くも悪くも観光地化されていません。