近江八幡市・春の風物詩と言えば、国選択無形民族文化財となっている「近江八幡の火祭り」です。
3月に「左義長まつり」、4月に「松明祭り(八幡まつり)」として、日牟禮八幡宮周辺で行われます。これと5月の「篠田の花火」の3つで「近江八幡の火祭り」です。
このページでは左義長まつりの概要と、日程・スケジュール、パークアンドバスライド(駐車場)情報などについて紹介します。
関連ブログ記事も参照してください。
左義長まつり(3月中旬の土日)
左義長まつりの由来
左義長まつりのルーツは、織田信長が安土城下で毎年正月に盛大に繰り広げ、自ら異粧華美な姿で躍り出たと「信長公記」にも記されている天下の奇祭にあります。
信長亡きあと豊臣秀次が八幡山城を築き、それにつれて安土から移住した人々を中心に八幡町が開町され、3月中旬に行う春祭りとして再開したと言われています。
現在の左義長まつりは、近江商人の隆盛によって、商売繁盛を祈願するまつりとしての意味合いの方が強いです。名物の「だし」は旧市街の町内ごとに制作されています。
左義長まつりの内容
左義長の制作
左義長は、新藁で美しく編んだ約3メートルの三角錐の松明の上に数メートルの青竹を立て、細長い赤紙や薬玉、巾着、扇などで飾られます。
左義長の中心には「だし」が据え付けられます。「だし」はその年の干支にちなんだものを海産物(海の幸)や穀物等(山の幸)の食物で作り上げられます。
1月中旬頃から各町内ごとに「だし」制作が行われます。
左義長まつり以外の時期でもここで実物が見られます。
「旧市街散策「旧伴家住宅」に行ってみた」(2018/10/19)
日程
3月中旬の土日に開催されます。以前は14日、15日固定でしたが、現在は年によって違います。
次回は、
- 2023年:3月11日(土)、12日(日)
2022年は規模を縮小して実施されます。露店は出ません。一般の観覧自粛も要請されています。
1日目(土曜日)
例年のスケジュールの概要です。時間・内容については変更される場合があります。
- 12:00 十数基の左義長が日牟礼八幡宮に参集・だしコンクール審査
- 14:00 踊り子と呼ばれる女装した若衆たちの「チョウヤレ、マッセマッセ」のかけ声も勇ましく渡御(巡行)に出発
- 15:00 八中太鼓(八幡中学校太鼓部)の演奏(白雲館前)
- 17:30 渡御を終えた左義長は再び日牟礼八幡宮に帰着
左義長だしコンクールの結果発表と表彰式 - 18:00 ダシ飾り(各町内 左義長宿)
1日目は左義長ダシ(山車)の参集と旧市内の練り歩きがメインです。12時から14時まで勢ぞろいした左義長ダシを見ることができます。夕方には左義長だしコンクールの審査発表があります。
2日目(日曜日)
- 10:30 左義長大祭(日牟禮八幡宮拝殿)
- 午前中~夕方 左義長「自由げい歩」で旧市街地を練り歩き
- 18:00 ダシが八幡宮に集合(まずは5基一斉奉火のダシ)
- 20:00~22:40 左義長奉火
自由げい歩では、「けんか」と呼ばれる左義長同士の「組み合わせ」が主に日牟禮八幡宮馬場で行われます。力を振り絞って相手の左義長を倒そうと懸命になり、若衆のかけ声と観衆の声援でまつりは一気に盛り上がります。
まつりのクライマックスは二日目夜の奉火です。
午後8時、日牟禮八幡宮境内で5基の左義長にまず一斉奉火され、以降20分毎に順次奉火されます。燃え盛る左義長が夜空を焦がします。
場所・アクセス情報
開催場所
日牟禮八幡宮 及び その周辺の旧市街です。
車でのアクセス・駐車場
祭り期間中は日牟禮八幡宮周辺は交通規制となり駐車・通行に制限がかかります。
駐車場は、市営小幡観光駐車場、多賀観光駐車場、臨時駐車場(2日目のみ)があります(場所は次のパークアンドライドのPDFを見てください)。
満車の可能性もあるので、市外からの方は「パーク&ライド」の利用をおすすめします。
左義長まつり パーク&バスライド 詳細
駐車場所は近江八幡市役所臨時駐車場です。近江八幡市役所のナナメ向かい、近江八幡市文化会館の向かい側、旧市民病院跡地です。
カーナビの目的地設定は「近江八幡市役所」でOKです。
概要
- 市営小幡観光駐車場と市役所臨時駐車場間で運行
- 15分間隔で運行予定
- 片道10分程度
- 駐車料金:無料(2022年)
- バス料金:無料
運行時間
- 土曜日 11:00~19:00
- 日曜日 11:00~22:00
周辺駐車場よりも安く済むし、使わない手は無いです。一応、シャトルバスは車で来られた方のみ利用可能となっています。
JR近江八幡駅から 近江鉄道バス or 歩く?
バス:JR近江八幡駅北口から 近江鉄道バスが出ています。
「小幡町資料館前」までであれば、長命寺線(6番のりば)、野ヶ崎線(3番のりば)、八幡市内線(7番のりば)が通ります。運賃は220円です。
まつり当日は交通規制があるため、長命寺線は迂回運行が予定されています。その代わり、臨時シャトルバスが出ます。
バスをお得に利用するなら
JR近江八幡駅から八幡堀までは3kmほどの距離なので、歩くと30分くらいです。
途中「たねや近江八幡店」があり、クラブハリエのバームクーヘン、たねやの和菓子が買えます。左義長まつり限定の『竹羊羹』はここでも買えます。
自転車・駐輪場
自転車で行く場合、臨時駐輪場が2ヶ所用意されています。
白雲館・鳥居の東側・・・京料理宮前の向かい側、通常は観光バスの駐車場になっている場所
白雲館・鳥居の西側・・・近江兄弟社メンターム資料館の道路挟んだ横、平日は従業員駐車場、行楽シーズンの土日は臨時観光駐車場になっている場所
たねや 左義長まつり限定和菓子
下記内容はコロナ前の話です。2022年は異なります。
日牟禮八幡宮境内には『たねや日牟禮乃舍』が『クラブハリエ日牟禮館』あります。
左義長まつり期間中、この2日間だけの限定商品が販売されます。
- 竹羊羹:自然の青竹容器に入った羊羹。これは近江八幡店でも売ってます。300円(税込)
- 左義長あげあんぱん:黒糖と黒豆きな粉がまぶされてます。その場で食べると絶対美味しいやつです。250円(税込)
- たねやあたまはり:昔懐かしい飴です。お土産にどーぞ。250円(税込)
もちろん、焼きたて「つぶら餅(60円/個)」もおすすめです。
たねや・クラブハリエだけでなく、日牟禮八幡宮境内には、多数の屋台・出店が出ています。
左義長まつり・ブログ記事一覧
観光施設
- 旧市街散策「旧伴家住宅」に行ってみた(2018/10/19)
実物のダシが飾ってあります。定期的に入れ替わってます。 - 文化伝承館 近江八幡-左義長まつり(2018/6/1)
左義長まつりに関する写真、説明が見られます。無料です。
左義長まつり事前情報
- 2019年 『左義長まつり』まであと1週間ほど(2019/3/7)
駐車場・パークアンドライドなどの説明 - あと3日:2019年左義長まつり_近江バス迂回運行に注意(2019/3/13)
祭り当日の近江鉄道バス・迂回運行について - 前日:2019年左義長まつり_交通規制についてなど(2019/3/15)
通行規制、駐輪場、ZTVでのテレビ放送について
2019年左義長まつりの様子
- 2019年 『左義長まつり』1日目 左義長ダシの紹介(2019/3/16)
- 2019年 『左義長まつり』ダシコンクール結果(2019/3/17)
- 2019年 『左義長まつり』2日目 左義長奉火の様子(2019/3/19)
- 2019年 『左義長まつり』たねや日牟禮乃舍・クラブハリエ日牟禮館の左義長名物(2019/3/20)
関連ホームページ
- 近江八幡左義長保存会