滋賀県近江八幡市のシンボルは、標高283.8mの鶴翼山(読み方:かくよくざん)、通称八幡山です。山麓には八幡堀があり、近江八幡市観光の中心です。
山頂まではロープウェーで登る人が多いですが、遊歩道+登山道が整備されており、春や秋の季節が良い時には歩いて登る人も沢山います。
登山ルートと書きましたが、ハイキングの延長程度です。地元の幼稚園児(年長)が遠足で登るくらいです。とはいえ、所々に急な斜面などもあるので、動きやすい服装、歩きやすい靴、両手を空けることができるバッグくらいは必要です。
八幡山山麓の標高が100m程度なので、実質標高差(比高)は200m程であり、時間は30分ほどで登ることができます。
登山ルート入口が大きく2つあるので、それぞれについて紹介します。2つのルートは途中で合流し、最終的にはロープウェー山頂駅の横に到着します。そして実は・・・。
八幡山ロープウェーで登る場合はこちら
登山ルート1:日牟禮八幡宮の横から:縦走コース
一つ目のコースは、「八幡山縦走ハイキング」の入り口にあたる場所からの入山です。
日牟禮八幡宮にある「たねや日牟禮乃舎」の横の道(かわらミュージアムに抜ける道)を少し入ったところの左側です。日牟禮八幡宮に抜ける道と、八幡山に登る道に分かれていますが、表示もありすぐわかります。
こちらの八幡山縦走コースは比較的登山っぽいルートです。
日牟禮八幡宮やロープウェー公園前駅の裏を山の尾根沿いに進むため、緩やかな登りがずっと続く感じです。
道はこんな感じ、ところどころ急ですが歩けるように整備されています。
最終的にはルート2と合流します。
案内板もあるので迷うことはありません。
合流地点付近はこんなのも建ってたりで、常に綺麗にされてます。
登山ルート2:八幡公園から
ルート2は八幡公園から登るルートです。このルートは更に大きく2つに分かれます。
八幡公園は、日牟禮八幡宮やロープウェー公園前駅から少し西に行ったところにあります。公園内に近江八幡市立図書館もあります。
駐車場は、図書館とロープウェー公園前駅の間の場所にあります。
ちなみに、日牟禮八幡宮に車で行く場合、白雲館の大鳥居付近は混むので、図書館横から抜けるこの道を通った方が楽です。
広場の下に10数台分の駐車スペースがあります。
八幡公園ルート1
上の八幡公園の見取り図を見ればわかりますが、駐車場の上が広場になっていて、そこを抜けるとあずまやがあり、さらに右手の方に登っていくと「村雲瑞龍寺」との矢印になっています。
広場からあずまやに登るところがこんな感じです。階段が多いですが、歩き易いルートです。また八幡市街の眺めも良いです。
八幡公園ルート2
近江八幡市立図書館の横から登るルートです。ただし、図書館の駐車場は止められる台数が少なく、平日、土日ともに混んでいます。車はルート1の駐車場でお願いします。
図書館の横を登ると、管理棟・トイレがあり、八幡公園のメインの広場があります。遊具もあるので小さい子供連れで遊びに来ている人もいます。
今の時期だと、イチョウの葉が随分と黄色くなってきました。
さらに石段を上ると、豊臣秀次公銅像があります。この左側を登り、右の方に進むと、八幡公園ルート1のあずまやの上の辺りに繋がり、そこからはルート1と同じです。
八幡公園ルートの特徴
最初の案内図を見てもらうとわかりますが、八幡公園には多数の道があります。公園の左側は秀次館跡や家臣団館群の史跡もあるので、また別の機会に紹介します。
どこを抜けても最終的には右上に進むしかなく、縦走ルートとの合流地点に出ます。道は整備されており、途中は竹林が綺麗な場所もあります。
縦走ルートに比べると階段が多く、傾斜は急ですが、距離は短いです。
途中ロープウェーの下をくぐるため、タイミングが合えば頭上をロープウェーが通り過ぎていく様子が見えます。所々で近江八幡市街を見渡すことができます。
どちらから登るか?
八幡山に登るための2つの入り口を紹介しました。
2つのコースは中間地点辺りで合流して、最終的にはロープウェーの八幡城址駅の横に出てきます。
ザックリと特徴で分けると、
- どちらが歩き易いか・・・八幡公園の方が楽、ただし階段が多い
- 山登りっぽいのは・・・縦走コース
- 景色は?・・・八幡公園コース
こんな感じです。
お勧めは「縦走コース」で登って、「八幡公園コース」で下山するルートです。
もしくは、八幡山山頂まで登った後はそのまま八幡山縦走してみるのもどうですか?
第3のルートが・・・
そして実は、もう一つのルートが存在します。上記2ルートと比べると整備されておらず、ハイキング気分では登れないルートですが、パンフレットによっては道の線が描いてあるし、立ち入り禁止にもなっていないので利用可能だと思います。
このルートについては、後日、別記事にして紹介します。