近江八幡市の北部、白王町にある「棹飛び」で有名な伊崎寺(いさきじ)に行ってきました。
黒いドングリをひろったのはここの参道です。
伊崎寺(いさきじ)
棹飛び(さお飛び)とは
伊崎寺は、近江八幡市北部の白王町にある比叡山延暦寺の支院です。天台宗の寺です。沖には沖島が見えます。
有名なのは、八月一日の千日会で行われる「棹飛び」行事です。
「棹飛び」とは、琵琶湖の水面から数メートルの高さに突き出した棹の突端から、琵琶湖へと飛び降りる行事です。伝承では1000年近く続いてきたといわれており、文献的にも16世紀にはすでに行われていたことが確認されているようです。
当日は、沖島の漁師の方が船を出し、参拝者の中からくじ引きで30人の人に乗船してもらい、湖上からのお参りもできます。
※注意:一般の方は飛び込めません(以前は可能だったようですが・・・)。現在は、百日回峰行を満行した行者の「行」として、行者だけが飛び込むという形となっています。
場所・アクセス・駐車場
場所
- 住所:〒523-0803 近江八幡市白王町1387(伊崎寺駐車場)
- 参拝:無料
※公式ホームページ
アクセス
- 電車とバス:JR近江八幡駅から近江鉄道バス(北口 6番乗り場)長命寺経由、休暇村近江八幡行き(30分)
- 自動車:竜王ICから10km
- 舟:船着き場があります。そこからなら本堂まで数分です。昼からは風が強くなるので午前中にどーぞ。舟の準備はありません。
駐車場
10台程度停められる参拝者用の無料駐車場があります。それが上の地図です。
近くにファミマがあって、そこから入っていくのですが、道が細いので出てくる車が無いことを確認してから突入してください。見通しは良いです。
満車の場合は、少し離れますが沖島来島者用駐車場があります。
伊崎寺に参拝
参道
寺までは駐車場から参道を1kmほど歩くことになります。
参道の入り口はすぐにわかります。
参拝者用の杖も置いてあります。それ程険しい道では無いですが、借りれるものは借りていった方がいいです。
参道は山沿いに湖のすぐ近くを歩くことになるのですが、綺麗に整備されています。歩き易いですが、多少アップダウンがあるので、足が悪い人とか体力のない人はきついかもしれません。
途中、大中の干拓地が見えます。参道からの景色は特別良くも無いです。左は山の木々、右は木の隙間から琵琶湖が見えます。
10分程度で到着します。
山門・船着き場
到着したら、いきなり本堂の方に行くのではなく、琵琶湖の方に降りていく階段があるので、湖岸まで降りてみました。
湖岸まで降りて見上げてみます。
階段の途中に見えるのが山門です。戦前は舟でお参りする人が多かったため、湖岸の船着き場から本堂に登る階段の途中に山門が作られているのです。
参道を歩いてくると、山門に来るのを忘れがちです。
下りたところは船着き場なので、目の前には琵琶湖が広がっています。遠くは伊吹山まで見えます。
今は岩場に足場が組まれていて、舟を近づけやすいようになってます。でも、舟で来る人っているんだろうか?
8月1日の棹飛びの日は使っているのかもしれません。
本堂・棹飛び堂
階段を上がり、元の場所に戻って本堂に向かいます。
ぶっちゃけ本堂はそれほど大きなものではありません。現在の本堂は1813(文化15)年に建てられたものだそうです。
本堂の右手に奥に入っていく道があり、その先に「棹飛び堂」があります。
ここから奥に行きます。
また少し階段になっています。参道の長さに比べれば、ここは直ぐに着く距離です。
棹飛び堂に到着です。正式には「護摩堂」といいます。
岩の上の絶壁に建っている感じです。
棹飛び堂の下に「棹飛び」の舞台となる棹が見えます。
普段は棹のところまでは降りて行けず、棹飛び堂から見るだけになります。
今は一般の人は飛び込めませんが、飛び込めたとしてもあんな所から落ちるなんて・・・無理です。いや、そもそも棹の先まで落ちずに行くのが難しいのでは?
あとがき
ということで、「棹飛び」で有名な「伊崎寺」でした。
棹飛びは宗教行事だし、8/1は混んでいるので行かないと思いますが、伊崎寺がある山はハイキングコースとして整備されているので、暖かくなったら一度出かけてみたいと思います。
伊崎寺は1時間程度もあれば参拝できます。この周辺の他の施設としては、沖島に行ける堀切漁港が近いのと、大中干拓地の湖岸道路沿いに農産物直営所「愛菜館」などがあります。
沖島まで行かないのであれば、長命寺、西の湖、ラコリーナ近江八幡あたりが周辺の観光施設です。まぁそこまで行けば近江八幡の観光地全てが周辺になりそうですが・・・。
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