「タイヤチェーン装着義務化」のニュースが出たので・・・近江八幡市の雪事情

国土交通省から「大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みについて(チェーン規制の検討状況)」という広報が出てニュースで取り上げられてますが、誤解が広がってます。

近江八幡市の雪事情を書く前に、まずこの報道の誤解を解いておきます。

そして、近江八幡駅前に建設中の新築マンション「プラウド近江八幡」で移住される方も気にするかもしれない滋賀県内及び近江八幡市の雪事情について書きます。

プラウド近江八幡

JR近江八幡駅の2階から撮った写真です。2020年春の入居に向けて建物の全容が見えてきました(2019年10月の様子)。

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発表された「タイヤチェーン装着義務化」の概要

  • 時期:大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時
    (平成29年度は、特別警報は無し、大雪に対する緊急発表3回のみ)
  • 場所:勾配の大きい峠部でこれまでに大規模な立ち往生などが発生した区間
  • 対象区間:全国13区間を予定
  • 従来であれば通行止めとなる状況においてタイヤチェーン装着車のみ通行を可能とするもの

赤字にしたところが伝わってなくて、雪が降ったら直ぐにチェーン規制か?と誤解して受け取る人もいるようです。

実際は、「通行止めになるようなときでも、チェーンがあれば通ってもいいよ」という内容です。

チェーンを持つに越したことは無いですが、今まで持ってない人も全て持ちなさいという内容では無いです。

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近江八幡市の雪事情

滋賀県内の雪事情

「滋賀県ってそんなに大きくないし、内陸にポツンとあるだけだからどこも一緒だろう」ってイメージがあるかもしれませんが、滋賀県内の雪事情は場所によってかなり差があります

伊吹山は「積雪量」のギネス記録を持っています。

  • 積雪量:1182cm(1927/2/14)
  • 1日の降雪量:230cm(1975/1/14)

平地での積雪量は新潟などに敵いませんが、伊吹山に近い「長浜、彦根、米原」はかなりの積雪量になります。

じゃあ豪雪地帯かというとそうではなく、県南の「大津、草津」などはほとんど雪が降りません。大阪で積雪がニュースになるのと同レベルです。

 

その要因は、地形によるものです。若狭湾から琵琶湖、関ヶ原を抜けるところは、高い山が無なく距離も短いため、日本海からそのまま吹き抜けて伊吹山に当たって雪を降らせます。

新幹線が関ヶ原あたりで徐行になってしまうことが多いのもそのためです。

一方で大津辺りは京都北部の山に守られるので雪が少ないです。位置的にもかなり南になるし。

冬のある日、ピンカンに晴れているのに車の屋根に分厚い雪を積んだ車がいて、「あんたどこから来たん?」ってなるのは日常茶飯事です。

近江八幡市の雪事情

さて、近江八幡市ですが、こんな感じです。

近江八幡_雪

・・・嘘です。

いや、完全に嘘ではなく、実際にうちの車が埋もれた時の様子です。車種もナンバーもわからないくらいになっているので載せてみました。

1年に1回くらいはこんなになるかも。ただこの状態が続くわけではなく、すぐに無くなります。

位置的に彦根と大津の間なので、雪の量も彦根と大津の間です。年に数回積もるかな程度です。よく言われるのは「野洲川」を境に雪の量が全然違うと・・・。

普段は雪も無く過ごせるけど、年に数回は雪遊びができるくらい積もることがあるよ」というイメージでOKです。

 

通勤などで必ず車が必要になる人は冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)が必須です。車通勤の場合、会社で義務付けられている所も多いと思います。

「雪が降ったら1日2日なら車が無くてもいいや」と言う人はスタッドレスが無くても過ごせます。

私の場合、年末年始の帰省でスタッドレスが必須なのと、いつでもフラフラと出かけられないと嫌なので、12月に入ったらスタッドレスタイヤに交換することにしています。

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コメント

  1. kookie より:

    このチェーンの義務化のニュース一部ではかなり反響が大きかったですね。
    なぜ反響が大きかったか、主さんが書かれた通り全ての道路で義務化でないのですが内容を正しく理解せずに騒いでいる方が多かったですね。
    またチェーン装着で何でそんなに騒ぐの? 答えは邪魔くさい、面倒、付け方知らない、そもそも持ってない、どこへ行ったら付けてくれるの、等
    滋賀県は大した雪が積もらないのにスタッドレスタイヤの装着率がメチャクチャ高い、もちろん北部や山間部等、一部地域は理解出来るのですが、以前隣に北海道の方が住まれていて滋賀県で冬になるとスタッドレスみんなはいてるけど意味わかりますか?と聞いた事が有るんです。北海道の方いわく、意味わからん。私も意味わからん。
    何故なら近江八幡や大津市周辺で道路の積雪で、スタッドレスなど滑り止めが必要な日数何日有ります?ひと冬に数日、年によってはゼロの時も。滋賀県在住の私は一度もスタッドレスを買った事が有りません。クルマは4WDですがオールシーズンタイヤとチェーンで何の問題も有りません。しかもスキーするので県内でも雪の多い所や長野県などにも行きます。スキー場にトレーラーのキャンピングカーをけん引して泊まり掛けで行くことも有りますが問題有りません。
    雪道でのタイヤチェーンの威力は絶大何ですが雪国の方でも未経験、知らないって方がほとんど。今乗ってるクルマのスタッドレスいくらで購入しました?シーズンごとのはめかえ費用は?車を購入して乗り換え迄に大まかに言って10万円前後は最低かかっていませんか?チェーンなら安いのなら数千円高くても1万円前後。車乗り換えてもタイヤのサイズが同じ位ならそのまま使える事も多い。脱着に手間がかかると言うもののコスト考えると私はチェーン+オールシーズンタイヤ派です。

  2. kookie より:

    コメ主さんが解説の通りの現象で滋賀県には雪が降る事が多いのですが、滋賀県には南雪(みなみゆき)と地元の方々が呼ぶ積雪傾向が有ります。まさしく南部の方が積雪が多い。これ前日に詳細な天気予報を見て自分で予測可能何です。
    翌日などに降雪の予報が出た時その時間帯の風向きを調べます。通常冬型気圧配置であれば北西方向の風でコメ主さん解説の通り雪が降ります。ところがこれが北よりの風になると若狭と滋賀県の境の低い山を越えた雪雲は関ヶ原方向ではなく滋賀県南部を目指すのです。このような現象で南雪が降ります。一度地図を見ながらこの説明を読んで頂けるとイメージしやすいです。地図を見ながら天気予報の風向を見れば翌日の積雪はどこで多いかイメージ出来ます。一度お試しあれ。

  3. 準之助 準之助 より:

    kookieさん、コメントありがとうございます。
    確かにチェーンの方が安く済むし、雪道での安全性も間違いないですね。

    前に八日市に住んでいた時はもう少し必要な日が多かったですが、近江八幡は微妙です。年末年始の帰省が無ければ確実に買わないですね。
    年に2回付け替える手間を考えたら、チェーンの方が楽な気がしてきました。

    野洲以西なんて必要ないだろって思うんですが、会社によっては車通勤の条件に冬のスタッドレスタイヤ装着を義務付けているので、草津や大津の人も仕方なく履いてました。だったらスタッドレス代補助せーよという声も多かったです。

    南雪は初めて聞きましたが、確かに何となくイメージできます。ちょっと気にしてみます。