近江八幡市は2022年は市長選挙の年になります。前回の市長選挙と言えば、市役所建て替え問題で当時現職の冨士谷英正(フジタニエイショウ)氏と新人の小西理(コニシオサム)氏の一騎打ちとなり、小西氏が当選。市庁舎の建て替えは契約解除で白紙撤回となりました。4年を経て、両氏によるリターンマッチです。
特にどちらを支持するとかはありません。どちらに投票するか迷いがあるので、両氏の主張など判断材料をメモ程度に載せておきます。
なお、今回の届け出名は「ふじたに英正」と「小西おさむ」になるようです(たぶん)。
当選結果を追記(2022/4/18)
2022年 近江八幡市長選挙
概要
近江八幡市長選挙
- 告示日:2022年4月10日
- 投開票日:2022年4月17日
期日前投票
- 4/11~4/16 8:30-20:00
- 近江八幡市文化会館
- 安土コミュニティー防災センター1F(安土町総合支所西側)
- イオン近江八幡1番街1Fセントラルコート
結果(2022/4/18追記)
- 小西おさむ:23,102票(当選)
- ふじたに英正:9277票
- 投票率:49.63%
前回よりも差が広がって小西さんが2期目の当選となりました。議会混乱させるだけの冨士谷市議はいなくなったので、2期目の成果に期待しましょう。
前回振り返り
- 投票日:2018年04月15日
- 投票率:49.97%
得票数
- 小西おさむ(理):21,047票
- 冨士谷英正:11,647票
最終的に2倍近い大差をつけて新人の小西理氏が当選しました。冨士谷英正氏は、その後、市議会議員選挙に出て当選し、市議会議員をされています。
公開討論会の様子
- 4月10日まで公開(公開終了)
各候補者について
小西理(コニシオサム)
略歴
- 生年月日:1958年8月22日(63歳)近江八幡市生まれ
- 1983年:東京大学法学部卒業
- 1983年:三菱重工業株式会社
- 1991年:大正海上火災保険株式会社(現三井住友海上火災保険株式会社)
- 2000年:小西哲衆議院議員秘書
- 2001年:衆議院議員(自由民主党)
- 2005年:株式会社豆蔵(現株式会社 豆蔵OSホールディングス)
- 2012年:日本映像通信株式会社
- 2018年4月25日 近江八幡市長
自由民主党で衆議院議員を務めていたものの、2005年の郵政国会で、郵政民主化法案の採決で党の方針に従わず反対票。その後、衆議院解散となったものの造反者として自民党の公認を受けられず無所属での出馬となり離党。選挙は落選。2010年の参議院議員選挙、2012年の衆議院議員選挙も落選。
2018年、近江八幡市長選挙に立候補し、冨士谷英正氏を破り当選。
工事が始まっていた市役所建設契約を解除。解除までの経費:2億5千万円、和解解決金:4億6百万円。
公式HP?
ツイッター
冨士谷英正(フジタニエイショウ)
略歴
- 生年月日:1947年1月29日(75歳)近江八幡市生まれ
- 1967年:滋賀県立短期大学卒業
- 1967年:大蔵省(現:財務省)入省、大蔵省印刷局勤務。
- 1987年:近江八幡市会議員
- 1991年:近江八幡市会議員を辞職
- 1994年:滋賀県議会議員(4期12年)
- 2006年:滋賀県知事選挙で嘉田由紀子を支援
- 2006年:近江八幡市長
- 2010年:近江八幡市と安土町が合併し、新・近江八幡市初代市長
- 2014年:近江八幡市長に再選
- 2018年:近江八幡市長選挙で落選
- 2019年:近江八幡市議会議員選挙でトップ当選
2006年の滋賀県知事選挙で、自由民主党所属だったものの、所属する自由民主党が推薦する國松善次氏ではなく、自民党県議の中でただ一人嘉田由紀子氏を支援。その結果、自由民主党・湖翔クラブから除籍処分、自由民主党滋賀県連から党籍停止処分を受ける。
旧近江八幡市と合わせて12年間市長をされていたこともあり、近江八幡市と安土町の合併、行財政改革、市民バス導入、総合医療センターの運営方式見直しなど実績は多い。
公式HP
閉鎖???
ツイッター
ポスター問題
市内各地に、自民党の小寺裕雄衆議院議員と冨士谷氏の顔写真が並んだ政治活動ポスターが張られています。これが自民党が冨士谷氏を支持しているように見えるため問題となっています。今回の市長選挙、自民党はどちらの候補も推薦していません。
冨士谷氏が自民党近江八幡第一支部長でもあり、あくまでも街頭演説会のポスターですが、時期が時期だけにどう見ても選挙活動。自民党が冨士谷氏を支持していると誤解を与える意図しか感じません。
選挙期間前の街宣車
3月に入り「冨士谷英正を先頭に頑張る自由民主党」という街宣車が連日走ってました。繰り返しますが、今回の選挙、自民党はどちらの候補も推薦していません。なのに何故、いかにも自民党が応援しているかのような街宣車が走るのかというと、冨士谷市議が自民党近江八幡第一支部支部長だからです。
まだ選挙期間では無いので選挙運動は違法です。ただし、政治活動は大丈夫です。よって、この街宣車の主体はあくまでも自民党で、冨士谷氏は支部長だから先頭で頑張っているという理屈なのでしょう。そもそも一度自民党を裏切った冨士谷氏が支部長になっているのも不思議ですが、推薦していない冨士谷氏の名前を前面に出し、聞いている方からしたら99%選挙運動と受け取ってしまう街宣車は、個人的には選挙運動違反だと思います。ただ現実は、投票を呼び掛けて無ければ政治活動となります。
各方面からクレームが入ったのか途中から「ワンチーム近江八幡」の街宣車が目立ち始めました。どういう集まりか不明ですが冨士谷氏を応援しているようです。街宣内容も冨士谷氏の主張を繰り返してます。こちらの方は政治活動というより完全に選挙活動に聞こえます。
と思ったら「冨士谷英正を先頭に頑張る自由民主党」の街宣車がまた走ってました。これを自民党の政治活動と受け取るのは無理がありますね。
まとめ
選挙期間前から冨士谷英正氏のなりふり構わない選挙活動としか取れない動きが目立ちます。
一方の小西氏は、現役市長でもあるのでまだ活動はできないのでしょうが、ツイッターなどでの情報発信を始められています。このブログ記事が、両氏の活動・考え方を理解するのに参考になれば幸いです。
小西市長が大勝で再選となりました。個人的にはこれで良かったと思います。冨士谷氏のなりふり構わないバラマキ政策には賛同できません。時代が20年巻き戻されるような結果にならなくて良かったです。一方で小西市長ですが・・・実行力というところで疑問はあります。冨士谷氏が突っかかってくる味方の少ない市議会ということもあったかもしれませんが、冨士谷氏も不在になったことだし、2期目の成果に期待してます。
参考HP(選挙ドットコム)
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