2021年は全国的に桜の開花が早かったですが、滋賀県近江八幡市の八幡堀も例年に比べて10日くらい早いです。入学式に良い具合に満開になる年が多いですが、今年は完全に散ってしまいそう。
ということで、2021年3月31日に訪問した桜の様子と、八幡堀の環境保全の様子を紹介します。
八幡堀 浚渫工事
2021年になって八幡堀では浚渫工事が進められています。読み方は「しゅんせつ」、要は堀の底に堆積した土砂やヘドロを取り除く工事です。
1970年代に浚渫工事をして復活した八幡堀ですが、ここ最近は水の汚れというか緑具合が酷くなっている印象がありました。藻の繁殖や悪臭も問題になってきていました。
水路として使われていた戦後までは琵琶湖とも通じていたし、定期的な浚渫も行われていたようですが、今現在は閉じられた巨大な池でしかないので、汚れが堆積していくようです。毎年、水草の除去や清掃はされるものの、貯まった土砂やヘドロは除きようもなく、久しぶりの本格的な浚渫工事のようです。
こんな感じの船で堀の底に堆積した土砂を取り除きます。
今はスギ薬局の近くで行われています。4/30というのはこのあたりだけのスケジュールです。どのあたりまでをどの程度実施するのかはよくわかりません。
作業は堀をふさがないように行われるので、八幡堀めぐりの船は横を通り抜けることが可能で、運行は通常通り行われています。
本町橋から白雲橋の少し上流まで、ヘドロが30cm以上堆積している場所に対して、令和2年度から3ヶ年計画で実施されるとのことです。
八幡堀沿いの古民家改修
八幡堀で一番人通りが多い白雲橋からすぐのところですが、堀沿いの遊歩道がしばらく通行止めとなっていました。
「るろうに剣心 京都大火編」の冒頭で剣心が薫に京都に行くと告げる場所ですね。
原因は台風や雪の影響で古民家の屋根瓦が落ちて危険だったためです。明治時代からの建物だった料理旅館が空き店舗となって老朽化、崩落の危険性があることで部分的に通行止めとなってました。
八幡堀の維持に努める「八幡堀を守る会」の有志によって補修作業が行われ、桜の季節を前に、数ヶ月ぶりに通行可能となりました。
今後の維持管理をどうするかの話し合いはこれからのようです。
2021年 八幡堀の桜
訪問日は2021年3月31日です。
かわらミュージアム近くの桜。
同じく、かわらミュージアムの近く。
日牟禮八幡宮の境内にある「たねや」さんとその前にある桜。
白雲橋から明治橋の方を見た様子。
白雲橋と明治橋の間にある遊歩道から白雲橋を見た様子。
この季節は船からの眺めもいいでしょうね。平日の午後でしたが日牟禮八幡宮の境内は車が満車状態でした。平日は滋賀県内からが多いですが、近県ナンバーの車もそれなりに止まってます。
結局3月は2回しか更新しませんでした。もうしばらくはこんな感じかな。
八幡堀ライトアップ計画
浚渫工事とは別に、もう一つ大きな動きとなっているのが「八幡堀ライトアップ」です。現在は灯りが一切なく、日没後は真っ暗になってしまいますが、夜の散策も可能にして八幡堀の魅力をアップさせようとのことです。
例年10月に開催されている『八幡堀まつり』のようなイメージでしょうか?
八幡堀の魅力を引き立てる灯りということで検討が進められているようです。
- ほんのりとした温かみのある灯り
- 日没30分前から20時をピーク
- 21時から徐々に減光
- 季節によって光の色や明るさを調整
- 白雲橋~明治橋
2021年(令和3年)の秋頃を目標に設置工事を実施。将来的には区画の拡大(かわらミュージアムから新町1丁目付近)も実施したいとのこと。
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