近江八幡市安土町慈恩寺にある『金勝山 浄厳院(じょうごんいん)』に行ってきました。「安土ぶらりまちあるき」アプリのスタンプラリーで寄ってみただけでしたが、このレベルの寺院が普通に存在しているところに安土町の歴史を感じます。
金勝山 浄厳院
場所・アクセス
- 住所:〒521-1345 滋賀県近江八幡市安土町慈恩寺744
- 電話:0748-46-2242
- 最寄り駅:JR安土駅
- 駐車場:あり(無料)
JR安土駅の南西約700mのところにあります。周囲に目立つ建物はほぼありません。
数百メートル南東に進むと、沙沙貴神社があります。
駅から徒歩10分程度で行ける距離ですが、他の安土町観光と合わせてレンタサイクルを使用する場合はJR安土駅北口にお店があります。
車で行く場合、数台分の駐車場があります。
上が南側、下が北側(JR線路側)で見てください。普段はほぼ無人なので停められると思いますが、周辺道路が非常に狭いので侵入には注意が必要です。
概要・歴史
表門から。朱塗りの楼門が青空に映えます。
金勝山慈恩寺浄厳院
- 開創:天正六年 (1578年)
- 本尊:阿弥陀如来坐像
- 拝観:境内自由(本堂拝観は要予約・500円)
- 御朱印:無し(たぶん)
歴史
近江源氏佐々木六角氏の菩提寺として建てられた慈恩寺(じおんじ)の旧地に、安土桃山時代、織田信長が安土城築城とともに創建し、近江・伊賀国両国の浄土宗総本山としたのが始まり。
- 天正6年(1578年)織田信長により建立
- 本堂は多賀村(現・近江八幡市)の興隆寺の弥勒堂を移築
- 本尊阿弥陀如来坐像は愛知郡(えちぐん)二階堂から移設
- 「信長公記」に見られる安土問答の行われた寺院
解体新書シリーズ
第1弾『織田信長』、第2弾『佐々木六角氏』の中で浄厳院の紹介もあります。
見どころ
誰も来ないような場所にひっそりと存在していますが、重要文化財が多数あります。
- 浄厳院本堂
- 楼門 – 室町時代後期の建立。慈恩寺の門をそのまま利用
- 木造阿弥陀如来坐像 – 像高273cm。平安時代。
- 厨子入舎利塔
- 厨子入銀造阿弥陀如来立像 – 像高7.8cmの小像。鎌倉時代。
- 絹本著色山王権現像
- 絹本著色阿弥陀聖衆来迎図
普段は境内を自由に散策できて、建物などを外から見ることはできますが、本堂拝観はできません(要予約)。
重要文化財になっている本堂。元々は鎌倉時代の建物のようです。
歴史を感じさせる浄厳院の額。
重要文化財ではありませんが鐘楼も立派なものです。1742年に建てられたとされる袴腰付の大型鐘楼です。
再び表門となる楼門。金勝山の文字が輝いています。
この立派な楼門の左右には金剛力士像が設置されています。
阿形金剛力士
吽形金剛力士
像の良しあしがわかるほどの目利き力はありませんが、これほどの像が何も遮るものもなく、普通に置かれていることが驚きです。雨が吹き付けられたりしたら痛みそうな気がすします・・・まぁ実際に痛んでますが。
沙沙貴神社の「なんじゃもんじゃ」を見に来たついでに寄っただけでしたが、思いのほか落ち着く場所でした。なんと言っても他の見物人がゼロというのが良いです。「安土ぶらりまちあるき」のスタンプラリーポイントにもなっているので是非一度どうぞ。
沙沙貴神社の「なんじゃもんじゃ」はこちら
『安土ぶらりまちあるき』アプリについてはこちら
安土城跡とは、JR線だと反対側になってしまいますが、レンタサイクルなどで回ってみても良いかもしれません。
安土城跡についてはこちら
タイトルはディスってますが純粋な歴史好きなら楽しめると思います。眺望とかを期待するともう一つです。
織田信長についてはこちらもどーぞ
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