滋賀県内がロケ地になった番組紹介。今回は、11月30日にスタートしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『おちょやん』です。
近江八幡市だけでなく、滋賀県内各地(大津市、東近江市)が撮影場所となっています。
『おちょやん』(NHK朝ドラ)
放送概要
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)
- 放送日:月~金 8:00-8:15、12:45-13:00
- 放送局:NHK総合(BSプレミアム・BS4Kは放送時間が異なります)
- 出演者:杉咲花、毎田暖乃(子供時代)、成田凌、トータス松本、宮澤エマ、篠原涼子、名倉潤、宮田圭子、井川遥、若村麻由美、いしのようこ、西村和彦ほか
あらすじ
「女優の道を生き抜き、「大阪のお母さん」と呼ばれるまでになった、ひとりの女性の物語。
大阪の南河内の貧しい家に生まれた少女が、奉公に出ていた道頓堀でお芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を目指します。そして、喜劇の世界と出会い、喜劇界のプリンスと二人三脚で、昭和の戦前、戦中、戦後の激動期を駆け抜けます。
大阪のど真ん中を舞台にした、笑って、泣けて、人情あふれる、波乱万丈の物語です。」
滋賀県内のロケ地
第1,3,4,5回 愛知川河川敷(東近江市)
「主人公の千代(毎田暖乃)が生まれ育った大阪、南河内の風景として実景撮りが行われました。様々な作品でロケが行われている愛知川の河川敷ですが、今回は大正時代ののどかな田舎を表現するシーンのロケ地として選ばれました。」
「愛知川の河川敷では、第1回でものどかな田舎風景の実景撮りで使用された愛知川の河川敷ですが、今回は遅い夕方、雨の中を千代(毎田暖野)が弟を探して走るシーンが撮影されました。
雨天の設定でしたが、撮影当日は晴天・・・
しかし、このシーンを撮るころにはチラホラと雲が現れ、撮影に丁度良い僅かな曇りの時間を活用して撮影されました。
雨は撮影用に用意した貯水タンクからホースで散水しましたが、ドラマでは見事に自然な雨が表現されており、不安な気持ちで走り回る千代(毎田暖野)の表情ともマッチしていました。」(第3回)
「主人公の千代(毎田暖乃)が生まれ育った大阪、南河内の風景として実景撮りが行われました。第1回、第3回にも登場した場所ですが、第4回では美しい夕焼けが象徴的に映し出されていました。」(第4回)
「奉公に出ていく千代と見送るテルヲ(トータス松本)とのラストシーンが撮影されました。」(第5回)
(滋賀ロケーションオフィスコメント)
読み方は「えちがわ」です。近江八幡市のお隣、東近江市の山奥、永源寺から琵琶湖まで流れている一級河川。
第2,5回、第7回 豊郷小学校旧校舎群(豊郷町)
「小学生の主人公 千代(毎田暖乃)がようやく通わせてもらえることとなった富田林の小学校として、滋賀の定番ロケ地である豊郷小学校旧校舎群が選ばれました。
机や椅子も時代設定に合うものに入れ替えを行って撮影が行われました。
千代の逞しさや前向きなキャラクターを良く表している重要なシーンで登場しました。」(第2回)
「千代が学校の先生に別れを告げるシーンで登場しました。」(第5回)
「第1週では生まれ故郷の富田林の小学校として登場しましたが、第2週では奉公先の道頓堀の「ええトコ」の子供たちが通う小学生としてロケが行われました。
出演者たちの衣装やメイクで微妙なニュアンスで同じ校舎なのに全く別の学校の雰囲気を演出されています。」
(滋賀ロケーションオフィスコメント)
引っ越しても小学校は同じだったんかい!って感じです。
豊郷小学校旧校舎群は、映画「君の膵臓をたべたい」やアニメ「けいおん!」の舞台にもなった定番ロケ地。近江八幡市名誉市民第一号のウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の「ヴォーリズ建築」です。
ヴォーリズ建築保存のクラファン実施中(2021年10月20日まで)
第3回、第10回、第12,13,14,15回 三井寺(大津市)
「三井寺では、千代(毎田暖乃)とテルヲ(トータス松本)が品評会に訪れた町と、帰りの道という設定でロケが行われました。
広い境内に屋台などを設置して活気のある雰囲気が表現されています。町の通行人役として多数のエキストラの方々も参加されました。」(第3回)
「滋賀県の定番ロケ地の三井寺、今回は奉公先の岡安から実家に帰されそうになる千代(毎田暖乃)が様々な感情を抱えながら行く当てもなく雨宿りをするシーンが撮影されました。
三井寺は今回の「おちょやん」で様々なシーンで何度も登場しますが、四脚門で雨を降らせて千代の切ない心の内を見事に表現されています。
重要な文化財が数多く残る三井寺の中でも国指定文化財の四脚門、三井寺様のご理解・協力がないと成立しない撮影ですが、雨シーンの散水ですら只ならぬ緊張感の中で撮影が行われました。」(第10回)
「今回はとある神社の参道の夜店のシーンでロケが行われました。」(第12回)
「第12回でも登場した夜店のシーンと、回想シーンで若いころのシズと早川延四郎がかけおちをする切ないシーンが撮影されました。」(第13回)
「今回はとある神社の境内で岡田シズ(篠原涼子)が早川延四郎(片岡松十郎)に会いに行くシーンの撮影が行われました。」(第14回)
「何度も登場している三井寺、今回は屋台で岡田シズ(篠原涼子)と早川延四郎(片岡松十郎)がうどんを食べながら語るシーンや、参道を歩きながら昔を思い出して話すシーンの撮影が行われました。」(第15回)
(滋賀ロケーションオフィスコメント)
三井寺は行ったことはあるけど写真が無いです。詳細は下記からどーぞ。
第11週(55回) 三井寺(大津市)
久しぶりに三井寺が再登場となりました。
福助(井上拓哉)とみつえ(東野絢香)が駆け落ちをしようとしていたところに千代(杉咲花)が来て止める、さらにシズさん(篠原涼子)も来て・・・というシーンです。シズさんと早川延四郎(片岡松十郎)が結ばれなかった場所からの繋がりで同じ場所が選ばれたのでしょう。
第18週(87,88,89回)伊吹山麓、外村宇兵衛邸、愛知川河川敷
・近江商人屋敷 外村宇兵衛邸(東近江市)
「近江商人屋敷は朝ドラ定番ロケ地の一つです。直近では「まんぷく」でも登場した近江商人屋敷、今回は千代(杉咲花)が食料を分けて貰いに大阪近郊の農家へ訪れるシーンが撮影されました。」(滋賀ロケーションオフィスコメント)
「まんぷく」での登場はこちら
最終週(113回)三井寺(大津市)
千代が一平と灯子の家を訪問する前、一平と待ち合わせた場所は物語序盤から何度も登場した三井寺です。
重厚な建物は「一切経蔵、八角輪蔵」。重要文化財で室町時代の建物です。内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が備えられています。
最終週(最終回)三井寺(大津市)
最終回の最後のシーン、千代と春子が並んで歩いていた場所のロケ地は三井寺です。
国指定文化財の四脚門の東側の通り。最後のシーンにある右側の階段を上がると四脚門です。四脚門は、物語の序盤、子供時代の千代が家を飛び出して行く当てもなく雨宿りした場所で、そこに繋がる道と合わせて色々なシーンで登場しました。
近江八幡市内のロケ地
第2週(6回) 八幡堀(近江八幡市)
「今回は主人公の千代(毎田暖乃)が生まれ育った大阪、南河内を離れてやってきた道頓堀のシーンとしてロケが行われました。千代の人生が大きく変化する大正時代の道頓堀、風情のある八幡堀が作風にぴったりと合致した素敵なシーンでした。」(滋賀ロケーションオフィスコメント)
第6回(第2週目)で奉公に出された竹井千代が、道頓堀にやってきて大通りから堀沿いに出たところの風景。
どう見ても八幡堀ですね。
撮影場所は、かわらミュージアムから白雲橋の方に向かってです。
撮影しなおしてきました。真ん中に見えるのは撮影用に設置されたもので、それ以外はほぼそのままの風景。もっと視点を下げないといけなかったですね。
ほんの数秒のシーンでしたが、映ってはいけないものを隠して、手漕ぎ舟を出して、撮影するとなると結構大変な作業です。
今後も何回か登場するようです。
第3週(11,12,13回) 八幡堀(近江八幡市)
「千代が小次郎たちに残り物の弁当を持ってくるとそこには、かつて千代ちゃんが心を奪われたあの女優、高城百合子(井川遥)の姿が!」(第11回)
(滋賀ロケーションオフィスコメント)
最後の方で出てきました。ほぼ第6回を同じ位置からの撮影です。
ていうか、井川遥と杉咲花も撮影で来てたんですね。撮影って観光客が来ない早朝にすることが多いのでいつの間にか終わってます。9月11日に撮影してたのって、「おちょやん」だったのか。
第13回はシズさん(篠原涼子)が手紙を燃やしているシーンで登場しました。撮影の角度が変わっただけで使われた場所はほぼ同じでした。撮影はかわらミュージアム内からでしょうか?
第4週(20回) 八幡堀(近江八幡市)
「主人公の千代(杉咲花)の旅立ちをシズ(篠原涼子)が見送る重要なシーンが撮影されました。既に何度も登場している八幡堀ですがシーンごとに違う表情を見せてくれる滋賀の定番ロケ地のひとつです。」(滋賀ロケーションオフィスコメント)
第20回は八幡堀のPRビデオ状態というほど長く登場しました。別記事にまとめたので、そちらでどーぞ。
『おちょやん』第20回・道頓堀からの旅立ち、撮影場所を解説
第19週(91回) 円山地先(近江八幡市)
終戦から3年、家庭劇が地方を回りながら公演をしているシーンで歩いていた場所、公演していた場所は、「まんぷく」の疎開先でも登場した近江八幡市の円山地先だと思われます。
八幡山を背に安土の方角を写すと山の稜線が一致します。手前が安土城跡がある安土山、奥が観音正寺がある繖山から連なる山です。
道頓堀(八幡堀)からは3kmほどの距離。結構近くで公演してました(;^_^A
今回、滋賀ロケーションオフィスさんから公式コメントは出てません。
大阪制作の朝ドラは滋賀県内ロケが多いですが、前回の『スカーレット』は滋賀県の信楽が舞台だったこともあり、逆に近江八幡市ロケはありませんでした。今回は『まんぷく』以来の近江八幡市の登場です。
「まんぷく」では疎開先として円山地先の田園風景がロケ地として使われていました。おちょやんの公演をふくちゃんが見ていたかもってことですかね(それは違う)。
「まんぷく」についてはこちら
八幡堀と言えばこんな作品も
古くは「鬼平犯科帳」のエンディングとかが有名なようですが、近年の作品だとこんな感じ。
あさが来た
近年の朝ドラだと波留が主演した「あさが来た」です。朝のモデルとなった廣岡浅子さんは近江八幡市とちょっとだけ縁があります。
るろうに剣心
映画だと「るろうに剣心」。第1作と京都大火編でロケ地となってます。神谷道場が近いようです。
必殺仕事人シリーズ
必殺仕事人も八幡堀の近くに住んでます。夜道は気を付けた方が良さそうです。
カツベン!
「おちょやん」にも出演している成田凌が主演です。
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